厳島神社

厳島神社

【広島県】厳島神社 ~海に浮かぶ竜宮城か極楽浄土か~
宮城県の松島、京都府の天野橋立とともに、日本三景の一つとされる厳島は、古くから島全体が神として信仰され、豊かな自然と文化が守られてきた。
この島に厳島神社が創建されてのは、6世紀終わりの飛鳥時代と言われるが、現在のように、満潮時に朱塗りの社殿が海に浮かぶ豪華な姿となったのは、平安時代末期のこと。
安芸守となった平清盛が崇拝し、後の武士による新たな社会体制を築いて権力者になると、海上に社殿を造営した。
その後は、大内氏や毛利氏、豊臣秀吉や徳川将軍家などが維持に努めたこともあり、平安時代の寝殿造(しんでんづくり)の特徴を今に伝えている。

大鳥居

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海上にそそり立つ大鳥居の高さは16m。「日本三大鳥居」のひとつとされます。根元は海底に埋められているわけではなく、松材の杭を打って地盤を強化し、箱型の島木の中に石を詰めて加重するなど、鳥居の重みだけで立っています。

社殿を結ぶ回廊

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幅は4m程で、総延長は約275m。
床板の間に目透しという隙間があり、高潮の時に下から押し上がってくる海水の圧力を弱め、海水や雨水を海へ流す役目を果たしている。

上空から見た厳島神社

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平安時代の神殿造りの粋を集めた建築美、潮の満ち引きを計算して建てられた緻密な構造、そしてその姿は自然と調和することで、訪れる者に驚きと感動を与えてくれます。

能舞台

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国内唯一の海に浮かぶ能舞台。
重要文化財に指定されている5つの能舞台のうちの一つ。

回廊から見た大鳥居

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海の中に立つ鳥居や、海上に浮かんだような回廊が印象的です。
満潮やある程度潮位が高いときがベストの見学時か?しかし、干潮時は別の面白さがあります。歩いて鳥居まで行ってみるのも楽しい。

ココも見ておきたい!
厳島神社宝物館

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平安時代から鎌倉時代にかけて、時の権力者たちが奉納した美術工芸品や史料を収蔵。収蔵点数は4500点にのぼり、平清盛をはじめとする平家一門が奉納したという経典「平家納経」をはじめ、130点以上が国宝や重要文化財に指定されている。展示品はその一部だが、いずれも華やかで一見の価値がある。

立ち寄りスポット
獅子岩展望台

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宮島ロープウェーの終点からすぐの展望台。瀬戸内海に浮かぶ島々が一望できる、人気の撮影スポット。
時間がなく、弥山の山頂まで行けない人におすすめ。穏やかな海と豊かな山の緑が心を癒やしてくれる。

お土産にいかが?
宮島細工

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この地域で発展した木工芸品の総称。
木目の色調や手触りを生かした仕上げで、使い込むほどに光沢が出てくる。
ろくろ細工、刳物(くりもの)細工、彫刻など、日用品を様々な技法で作っている。最も有名なのが杓子で、米粒がくっつき難いという実用性が人気。

ランチにいかが?
穴子めし

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脂ののりがよく、味わい深いと評判の穴子の中でも、特に宮島近海でとれるものは身が柔らかいと言われる。
骨や頭でとった出汁で炊いたご飯とタレをつけて焼いた身を一緒に食べる。
秘伝のタレがある店も多く、各食事処が味を競う。

 

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